平成29年度 地域連携実習を開催しました。
日時:平成30年2月8日(木) 16:30~18:00
場所:愛媛大学教育学部会議室
出席者:学校及び教育関係者・・・28名、愛媛大学教員・・・12名、教職支援ルーム・・・1名
実習カリキュラム委員会 青井倫子委員長挨拶
今年度も県下の様々な教育機関より実習の機会を頂いたことへのお礼が述べられた。
域連携実習ワーキング 池野修委員長
今年度の地域連携実習の特徴として、三つの高校が事業の提供してくれたので、高校希望の学生が大勢経験できたこと、松山市から遠い地域で昨年度から来ている柳谷小学校や今治市、内子町の中学生の支援に加えて、小松町からも依頼があったこと、松前町、伊予市の放課後の子どもの支援も入り、遠方にもかかわらずどれも学生が参加をしていたことが特徴としてあげられる。
学習アシスタント、外国語アシスタントの予算が減らされたために、小学校でのアシスタント希望をしていた4回生の学生が、行けなかったということもあるが、ぜひ、ボランティアでも外国語活動を依頼していただけるとありがたい。
今年度の2月7日付け
・事業依頼があった学校・教育機関数61
・事業依頼数 157
・延べ事業の学生参加数 720
意見交換
◯活動に参加した学生の様子
【小学校】
良かった点
・真面目で挨拶をしっかりしてくれる。
・学習アシスタントの延長で頼んだら快く引き受けてくれた。・ふるさと実習の延長で来てくれるようになった。
・保健室登校の支援をしてくれるのはありがたい。
・教員が足りない時に補助してくれるのは本当にありがたい。
・子どもと積極的関わろうとする姿勢がすばらしい。
・夏休みに毎年よく来てくれて助かる。
・礼儀正しく意欲もあり積極的。
・子どもの特性に応じて指導が出来ている。
気になった点
・1〜2年生の中には、「何をすればいいの?」という感じで、自分の方から子どもと関わることが難しい学生もいる。教育実習を終えた学生とは違う。
【中学校】
良かった点
・積極的である。
・服装もよい。
・時間の変更も対応してくれた。
・学生は全体的にまじめである。
気になった点
・教員採用試験や卒論等で来られない時期があるのと、中学校の時間割に予定が変わることも多々あるため時間調整が難しい。
・中学校の時間割だと数・数・数と続かない場合があり時間の調整が難しい。
・人数を多くとると調整が大変・音信不通の学生がいた。
・調理実習の補助に来てくれた学生、積極的に参加してくれた。もう少し指導に当たってもらってもよかったかも。
【附属園・特別支援学校】
良かった点
・学生の若い力が大変役立っている。
・高校の調理実習は、大学の先生を介しているのでモチベーションが高い
気になった点
・来るときに事故があったので、気を付けて来て欲しい。
・幼稚園の運動会の時の補助で、学生に私語が見られた。1回生に多い。経験が少ないのでどこまでかかわってもらうか課題。通常の保育には幼年教育の上回生に来てもらっている。
・特別支援学校の介護等体験に来る1回生も、私語が見られたことがあり、ばらけて入ってもらった。
【全体】
◯大学への要望・改善策
・事前の打ち合わせをしっかり行いたい。電話やメールだけでは伝わらないことが多い。打ち合わせの時間もカウントしてもらえるなら、遠慮せず来てもらうことが出来るのに・・。
→子供がいない時間は地域連携実習としてカウントはできませんが、事前打ち合わせはしていただいて構いません。
・学習アシスタントだけでなく、地域連携実習で外国語の補助を頼みたい。
→どんどん依頼してください。
・地域連携実習で何を学んだか報告させるようにして、実習受け入れ校にも見ることができるようにしてほしい。
→FICシステムで以前は、各学校が学生の報告書を見られたが、現在のFICシステムでは見ることができません。新FICになるまで待ってください。
・宿泊を含む活動をお願いしてもよいのか。
→大丈夫です。
・松山市音楽主任会が主催する連合音楽会の運営には来てもらえるのか?音楽専科の先生が少なってきているので,運営をサポートしてもらえるとありがたい。
→子どもと関わることがほとんどないのであれば、難しいです。
・教員からの命令だけで動く学生がいる。状況に応じて先生として積極的に子どもたちに指導ほしい。そのためには大学で、現場の先生から多くのことを盗んで活かすように、という指導を徹底すればよいのではないか。
→学生も、教育実習を境に教員になる自覚ができていきます。先生方の御協力なしではできませんが、育てていくという目的でご指導をお願いしたく、温かく見守っていただきたいと思います。
・遠方の学校にもなるべく来てほしい。どうすれば多くの学生が来てくれるだろうか。
→学生が行きたくなるようなアピールをすると行くかもしれません。
・地域連携実習に提出して、2,3日後にすぐ来て欲しい、という要望も学校内であった。
→大学の先生を介すと学生も集まりやすい。
◯学生を募集するときの工夫
・学生の本分は修論や卒論なので,謝金を伴うこと(=学習アシスタント)はあえて頼まないようにしている。そのような仕事は地域人材に頼んでいる。また,学校が時間数を決めて学生に指示することもない。
・給食を学生に提供している。
・学生の部屋を用意している。
・特別支援の行事に参加してもらう際、小・中・高の希望を取っている。
○その他
・来年度の学習アシスタントの予算を増やす方向で検討中である。特に中学校(松山市教委)
・学習アシスタントを任用するための予算は、昨年度に比べて3分の1くらいになった感じ(月1万くらい)。生活支援員のニーズは高い。
・応用実習に来た学生がきっかけで地域連携実習を知った。地域連携実習のことを知らない先生が(松山にも)多くいる。もっと知ってもらえば活動が広がるのでは。
・大変いい学生がアシスタントとして来てくれているのだが,愛媛に残らないのが残念。
・学習アシスタントでは予算が違ったりするので、同じ教科でしか使えないが、教科の縛りをなくして、時間を流動的に使ってもいいとなればいい。
・指導するのに遠慮してしまう。ボランティアなのでどこまで指導してよいか。
・何をしたらいいのか戸惑う学生と何をさせたらいいのかわからない先生だと大変。
・打ち合わせがなかなかできないことがある。指示が難しい。教員の対応力が求められる。
今年度も、多くの協力校に恵まれました。大学生について多くの学校で褒めてくださり、学生の頑張りにほっとしましたが、中学校でアシスタントとして学生を使う場合に、授業の組み立てに結構苦労してくださっていることが分かりました。大学生になるべく負担が無いように配慮してくださっていることに改めて御礼申し上げます。