地域連携実習の意見交換会を実施しました。
平成30年度 地域連携実習意見交換会
日時:平成31年2月7日(木) 16:30~18:00
場所:愛媛大学教育学部会議室
出席者:学校及び教育関係者・・・24名、愛媛大学教員・・・13名、教職支援ルーム・・・1名
実習カリキュラム委員会 池野修委員長挨拶
今年度の2月1日付地域連携実習の概要の説明と、学生の体験活動にご協力いただいたことへのお礼が述べられた。
地域連携実習ワーキング 中野委員長
今年度の学習アシスタントについて、参加した学生にアンケートを取ったことを報告しました。
おおむね学生は活動について、参加してよかった、自らの授業力向上に役立っているという意見が多く見られた。少数意見ではあるが、要望として大まかに2点あげている。
・時間変更や日程変更に連絡がなかった。また、入ったクラスの先生が知らなかった
・具体的なサポートの内容が分からず困惑した。
事業依頼があった学校・教育機関数64
事業依頼数 187 市役所から新規依頼の児童クラブ34
延べ事業の学生参加数 697
意見交換
◯活動に参加した学生の様子
【小学校】
良かった点
・一生懸命。子ども理解の学習として良好であった。
・理解が不十分な子に、そっと寄り添って支援をしてくれる。
・アシスタントと応用実習うまくつながった。
・わくわくチャレンジサタデー準備や対応が良い。
・宿泊、イベント等で子どもたちの面倒を見てくれた。
・マラソン大会で伴奏や準備片付けも率先してやってくれた。
・授業の補助でも広範囲に素早く動いてくれた。
・教員の高齢化もあり、外遊びを一緒にしてくれて助かる。
・音楽部の演奏指導は学生のスキルも使えている。
気になった点
・前向きに教員とコミュニケーションを取って学習してほしい。
・行き帰りの安全が心配である。もう少し積極的に関わってほしい。
【中学校】
良かった点
・目標を持った学生が来てくれた。積極的に生徒に関わってくれた。
・数学、英語の授業に学習アシスタントに入ってもらったが、アシスタントの学生に大変助けられた。
・英語のタブレットを使用した授業を手伝ってもらい、研究授業にも役立った。
・例年行われている、夏休み中の宿泊学習では、事前情報の引継ぎがされている点はいいが、マンネリ化してきていたので、今年度プログラムをリセットすることがあった。
・保健室登校の生徒(5~6名)へ週1程度支援してもらった。人とかかわる心地よさを生徒に体験させてほしいと伝えた。来てくれた3名の大学生が情報共有し、確実に参加をしてくれ助かった。生徒も大学生を心待ちにしていた。
・(高校)進学する生徒の受験科目の個別指導や市願書の書き方など手伝ってくれた。教科のアシスタントもしてくれ、助かった。
気になった点
・土曜塾では60名の生徒が参加をしている。手のかかる生徒も多いので、継続して来てくれる居場所、雰囲気作りが大切。もう少し砕けてもいいのではないかというほどまじめな学生がいた。
・1名の学生が途中で連絡が出来なくなり困った。その後、教職支援ルームに速やかに対応して頂いた。
【全体】
◯大学への要望・改善策
・小学校の音楽専科、理科専科が少なくなってきているのでそこに補助が欲しい。
→中等教育の学生が少ないので難しい部分もある。
・学校のことをよく知っている学生が来るとよい。
→地域連携実習は1回生の参加が多い。2年次のふるさと実習に行く要件になっている。2回生は授業数が多いので行きにくくなっている。
・限られた学校への実習なのでさらに多くの学校に広げて欲しい。
・外国語アシスタントALTがいない時の学習アシスタントを来年はお願いしたい。
◯学生を募集するときの工夫
・食事時間を挟む時は、食事を提供したり、食事代を提供したり、負担が少ないようにしている。
・余裕をもって募集をかけている。
・魅力的と思ってもらえるよう案内をする。
・アシスタントのためになる授業を提供するように努めている。
・少人数授業を提供するようにしている(そちらの方がアシスタントが有効に活用できる)。
・学生のペースに合わせている。
・情報発信の仕方を工夫するようにしている。(ポスター掲示など)
・職朝で、学生が来ることを伝えていた。また、学校で行われる講演会への参加できるようにした。
・授業の変更など、できるだけ早めに伝えるようにした。
・生徒が学生とコミュニケーションを取れるよう、雰囲気作りに努めた。
・先生方に学生とコミュニケーションを取ってもらうようにしている。また、いろんな経験ができるようにしている。
○その他
・学習アシスタントに関して、コマ数の消化が難しい。教員採用試験等の関係で、学生は特定期間全く学習アシスタントに従事できなくなることが要因となっている。
・上記に関連して、学習アシスタントのペース配分が難しい。
→教員採用試験前など、配慮していただきありがたいですが、週1程度ならば学生は入れると思われます。
・アシスタントを受け入れる学校側が、アシスタントを十分に活用できていない現状がある。
・中学校でのアシスタントの活用が難しい。TTの在り方自体も考える必要がある。
・小学校54校中何校ぐらい学生が行っているか?ボランティアだと学生が来る学校が限られるのではないか?
→小学校21校、中学校15校。距離の関係・授業時間の関係で違いがある。
・学校の教員が学生を呼ぶ良さを知らないので、呼ぼうと思えない教員がいる。先生たちにもっともっと効果を知ってもらう必要がある。
・大学に申請する教員と、学生と連絡をする教員は別のところも多い。窓口の教員には動きやすい先生がいると、大学生を振り分けやすいし、学生も何をしていいかわからないという状況にならない。
今年度も学生が大変お世話になりました。ご指摘ただいた件はガイダンスで周知し、よりよい活動になるよう指導してまいります。来年度もよろしくお願いします。