"久米わくチャレ"伊方町(二名津・平磯地区)の遠足から久米地区の町づくりを考えました。
2月9日(土)に10月に出向いた伊方町二名津・平磯地区で学んだ町づくりから、地元久米地区のいいところを探し、ゆるキャラを創作するという授業を行いました。
題材名 「わくチャレ!久米の魅力伝えたい!」
目標
・二名津・平磯地区で学んだことをもとに、久米の良さについて考え発信する。
授業の流れ
1.伊方町ではどんな町づくりが行われていたかな?
2.久米のいいところを発見して、他の町に自慢できる魅力を発見しよう。
3.久米の良さ・魅力が伝わるキャラを考えよう。
4.魅力を見付ける目をこれからも持ち続けて、久米の良さを大切にしよう。
この授業をするために、子どもたちに前もって久米地区のいいところとを探して写真を持って来させていたのですが、温泉、埴輪、寺、神社、遺跡などのほかに、赤米、お祭り(獅子舞)、スポーツ大会、お年寄りのゲートボール、お年寄りが集まれる場所(あいあいサロン)など、二名津や平磯で学んできたからこその、人と人のつながりを大切にしたものが、子どもたちから寄せられて、この町づくりについて深い学びになったことを実感いたしました。
また、学生たちも、この大掛かりな授業を作り上げるために何か月も前から準備をし、学生同士で意見を交換してきたことは、とても貴重な経験になったと思います。反省会も、いつも以上にみんな多弁で深く意見交換している姿は、一段と頼もしく見えました。子どもたちにも学生にもいい学びになったようです。
大学生の感想(この授業を終えて)
☆ 子どもたちが久米の魅力を再度考え、それをゆるキャラという一つの形に表すことができたことや、形に表す中で久米に対する子どもたちの想いを引き出すことができたことは非常に良かったと思っています。授業を通して、子どもたちは自分なりに久米の良いところや魅力を感じていて、それを大切にしたい思っているのだとわかりました。改めて子どもはすごいなと感じました。
教師を目指すにあたり、そういう想いを大切にできる子どもたちを育てていきたいですし、そういう部分を自分自身も大切にしていきたいです。
☆ 数か月にまたがって行った遠足からの学習を一つの形をして結びつけることができました。自分が伊方での学びと位置付けていた「良さを見つける目を育むこと」が活動を通してしっかりと根付いていることを確認することができました。授業の細部ではやはり発問の仕方や説明不足など課題も多く見つかりました。しかし、最終的に十人十色のゆるキャラが子どもたちから生まれ、一つ一つから久米の魅力を発信していきたいという思いを感じ取ることができました。今回私が授業を作成する上で大切にしていた「伊方での学び」、「久米の魅力の再発見」、「積極的な発信」すべてが完ぺきとは言えずとも達成できたのではないかと思います。
☆ 今回の授業では、伊方での活動を踏まえ、久米の良さを見つけ発信することがねらいとして行われた。持ってきた写真について紹介し合う場面では、温泉の写真を持ってきていた子どもがいた。久米の魅力の一つである「温泉」を見つけてきたことに加え、その写真については「地域の人が温泉に来た時、おしゃべりをして交流する休憩所です」と説明していた。他にも祭りの時に地域の人と撮った写真を持ってきている子どももいた。これらは、伊方町の遠足での写真を撮る活動が生かされ、人とのつながりという面にまで目を向けられたのだろうと感じた。
久米のゆるキャラづくりでは、それに込められた思いも書き込むようにしていた。「里山に来てほしい」、「赤米のことを知ってほしい」など発信するというめあてに沿った思いが多く書かれていた。自分の住む地域のことについて主体的にとらえ発信する姿勢がこの2回の授業で養われたと思う。
☆ 今日の授業は、10月の二名津地区・平磯地区への遠足で学んだことを基に、子どもたちの生活拠点である久米地区の良さについて考え発信することをねらいとして行われた。良さを考えるにあたっては、授業者が自らの経験(ワサビの例)を話すことで児童に見通しを持たせるとともに、活動への意欲を高めていた。 まず、久米の良さを子どもたちそれぞれが持参した写真を基に考えた。写真は、「里山(埴輪)」「温泉」「地域の祭り、行事」「地域にあるお店」など様々であった。子どもたちは、写真から「伝統を大切にしている。」「人とのつながりが多くある。」などの良さを見つけていた。全体で共有するとき、何人かの考えを聞くにとどまっていたが、上がった考えを深められるよう具体例を他の子に出させるなど全員が考え、授業に参加できるような工夫が必要である感じた。授業全体を通して、担当者が「久米の良さを発信していこう」と子どもたちに明確に伝えていたことがとても印象に残っている。遠足をただ楽しい活動で終わらせるのではなく、自分達の生活に掘り下げて考え、それを実際に活動として実践し発信することのできる授業だったと思う。今回の一連の活動が、わくチャレの子どもたちの記憶に残るような活動になっていたらいいなと思う。